未来のまちは、環境にやさしいコンクリートでつくる CPコンクリート
まちは、人が集まって毎日を過ごす「暮らしの舞台」です。
歩く道、集まる場所、守られる空間。
そんなまちを、もっと地球にやさしく、
もっと長く安心して使えるものにしたい。
それが、CPコンクリートの想いです。
今、世界では気候変動や環境問題が深刻になり、
建設のやり方にも「サステナブル」な選択が求められています。
でも、地球にやさしいだけじゃ足りない。
強くて、長く使えて、ちゃんと未来につながるものでなきゃ意味がない。
そんな時代に合わせて生まれた新しいコンクリート。
CO₂を減らしながら、インフラをしっかりと支える力
を持っているのがCPコンクリートです。
CPコンクリートの仕組み
コンクリートにCO₂を吸収させる2つの方法
CPコンクリートでは、CO₂を効率よく吸収させるための方法について、いろいろな実験が進められています。その中でも今注目しているのが、「浸漬式」と「噴霧式」という2つの方式です。
01
浸漬式(しんせきしき)
コンクリート材料となる骨材をCO₂を含んだ水にひたす方法
- アルカリ炭酸塩(CO₂が溶けた水)の中に骨材をしばらく浸して、CO₂を吸収させます。
- ただし、このときに骨材の中にあるカルシウム(Ca)が流れ出してしまわないように、pH(アルカリ性の強さ)をちょうどよく保つことが重要です。
- 今は、工場などで実際に使えるようなpH管理の方法を研究中です。
02
噴霧式(ふんむしき)
CO₂を含んだ水を霧のようにふきかける方法
- 骨材にCO₂を含んだ水(ナノバブル水)を軽く吹きかけて、さらにCO₂のガスで乾かすという方法を使っています。
- 「湿らせる → 乾かす」を何回も繰り返すことで、より多くのCO₂が中に取り込まれることがわかっています。
- ただし、繰り返すタイミング(サイクル)をどれくらいにすればベストかを今研究しているところです
なぜこんなに工夫が必要なの?
コンクリートはとても身近な素材ですが、CO₂を効率よく・たくさん吸わせるのは簡単ではありません。だからこそ、「どうすればもっと確実に吸収させられるか」「材料に悪い影響が出ないか」を細かく調べながら、実際の現場でも無理なく使えるように開発を進めています。
地球にやさしいコラボレーション
01
電気をつくるときに出るCO₂を吸収
滋賀県米原市にある「いぶきグリーンエナジー」というバイオマス発電所では、電気をつくるときに出るCO₂(排ガス)をそのまま使って、コンクリートの中にCO₂を吸収させます。
実際に固定できた量(実績)
1m3あたり 83.6kg
工夫したこと
- 排ガスには水分(湿度)が多く含まれていて、これが多すぎるとコンクリートにうまくCO₂がしみ込まなくなることがあります。
- そこで、排ガスの中の湿気を減らしたり、風の流れやあて方を工夫して、コンクリートがCO₂を吸いやすい状態を作りました。
- ガスの温度が下がりすぎないようにする工夫もしています。温度が低くなりすぎると、コンクリートがうまくCO₂を取り込めないことがあるからです。
まとめ
発電時に出るCO₂をそのままコンクリートに固定できれば、空気中にCO₂を出さずに再利用できます。この方法は、電気も作って、CO₂も減らせるという、とても効率の良い仕組みです。
02
清掃工場で回収したCO₂を吸収
板橋清掃工場で回収したCO₂ガスを使い、いかに効率よくコンクリートに固定できるかを検討しました。展示されているベンチ10個のコンクリートに、炭酸化養生という方法でCO₂を固定することに成功しました。
実際に固定できた量(実績)
1m3あたり 43kg
なぜ大切なの?
普通はゴミを燃やすと、大量のCO₂が空気中に放出されてしまいます。でもそのCO₂を「見えないけれど、コンクリートの中に閉じ込める」ことができれば、温室効果ガスの排出をぐっと減らすことができます。しかも今回のように、公共のベンチや歩道などに使えるので、まちの中で“環境にやさしい素材”が使われるという良いサイクルが生まれます。
※炭酸化養生って何?
コンクリートが固まるときにCO₂を吹きかけて、そのまま中に取り込む技術です。
Q & A CPコンクリートに関するよくある質問
CPコンクリートが使われた場所 2025 EXPO「未来の都市」パビリオン
2025大阪・関西万博「未来の都市」パビリオンでCPコンクリートは、CPCC展示プレイス内の座席のほか、「未来の都市」パビリオン周辺の舗装やベンチ屋内のコリドールの床版ブロックやベンチにも活用されており、万博会期中もCO2の吸収固定に関するモニタリングを継続しました。